Record 2009
   Against Chiba University


 2009年9月27日に行われた千葉大学との試合結果です。

 横浜市大 36−19 千葉大学

 27日に行われた千葉大学戦の結果を連絡致します。
 
横浜市立大学36−19千葉大学
 
 先週とは変わって太陽が出ることはなく、気温も少し肌寒く感じられた中で行われた第二戦。なんとか開幕二連勝を飾ることが出来ました。
 
 試合の概要は八巻様の報告通りでございます。
 
 千葉大学とはご存知の通り春シーズンに練習試合を行った相手であり、その時は勝利することができました。しかし雨の中、グラウンドの状態も悪い状態での試合だったため相手の力全てを測れることはなく実際今回の試合が始まる前は不安な箇所もありました。4部から降りてきた大学だけあってしっかりとした基礎が出来ており、ライン回しやボディーコントロールのウマさは5部の中では1番でしょう。
 
 そんな中始まった試合。当初の予定では先週不戦勝であった千葉大学に対して試合慣れしている市大の方が前半から有利に進める予定でした。しかし初めのキックオフのあと、大概のチームならキック使ってくるのですが千葉大学は自陣から展開をしてきました。先ほども言いましたが基礎がしっかりしている分、自陣からでも攻めれると思ったのでしょう。まさかの展開に市大も慌て、組織として揃っていない乱れたディフェンスの結果開始10分ほどで2トライを取られてしまいました。前回の東経大がキックチームだったからこそ余計に乱れてしまったのでしょう。
 
 上に述べたように乱れたディフェンス。一気に詰めたり深く舐めるようなディフェンスを個人個人が単独に行いギャップが生じ相手に攻め込まれ、いいようにアタックされてしまいました。夏から組織でのディフェンスの統一を一つのテーマに掲げて練習に取り組んでいた分、正直自分でもなんでここまで崩されてしまったのかわかりませんでした。
 
 しかし原因がわかってから、全員、組織でのディフェンスの意識がつき、ディフェンスで大きくゲインされることはなくなりました。もちろんタックルミスなどでゲインされることはありましたが、前半開始十分のミスをすぐに修正できたこと。これが今回の試合の勝因だと感じています。
 
 アタックに関しては市大お得意?のサインプレーからの一発トライ(春の千葉大戦のような)ではなく継続中のプレー(もしくはターンオーバー)からトライを取れたことが今までより少し技術力がついたことになるのでしょうか。その要因としてフォローが一つ上げられると思います。9月初めから八巻様にフォローがないなどの指摘を受け以来、練習中にもフォローの意識を付けさせるように試みました。ただフォローに行くだけでなくボールキャリアーの状態(フリーないしタックルされているなど)を見て判断しどこに行けば一番ボールを貰いやすいか、キャリアーが投げやすいかなど意識させるようにさせましたが、少しずつ生きてきたのでしょうか。それならば嬉しい限りです。
 
 フォワードのラインアウトからのモールのトライもモールを指摘され以来きちんとした形でトライが取ることができ、バックスからも見ていて安心できました。大杉を中心によくまとめてくれたおかげだと思います。
 
 このようにいい所を多く上げていますが、課題もたくさんあるのが残念です。まだまだターンオーバーが多い原因として、ハーフの経験不足もありますが、何よりもボールキャリアーのボディーコントロールが悪いんです。だからレフリーからも千葉大学と比較されてしまったのでしょう。ダウンボールを叩きつけたり、もう少しボールを見方側に押し出せば相手からの絡みも防げるのにできない。ちょっとした努力で楽にゲームを進められるのにできない。各自何年もラグビーに取り組んできた中今更こういった課題が出るのは正直悔しいです。
 
 そして何といっても試合終盤にまた集中力が切れてしまったこと。相手の上半身に手だけで止めに行き一人に何十メートルもゲインされてしまったり(結果的にトライにつながる)、普通に置けばいいものて適当にグラウディングしたためインゴールノックオンを取られたりなど散々でした。確かに時間から考えれば1トライ取られても勝てる時間でしたし、ほぼ勝利は確定していましたがだからといって決して手を抜いてはいけない。これが同点の状況で同じようなことをしたでしょうか?決してしないはずです。今後厳しい試合が続くなかで決して繰り返していけないことの一つだと思います。
 
 次の試合は横浜商科大学戦です。また春に勝っているチームですが、決して気を抜くことなく下から上がってきた挑戦者の気持ちで戦っていきたいと思います。
 
 横浜商科大学戦は今シーズン唯一の市大ホームグランドの試合です。どうか皆様の力強い応援をお待ちしております。また当日の夜は飲み会を企画しております。OBの方で参加してくださる方がいらっしゃいましたら人数調整のため今週末位までに参加の旨を連絡していただければ幸いです。美味しいお酒が飲めるよう絶対に勝ちますのでどうかよろしくお願いいたします。

主将 高沢友輝   




 千葉大学との試合は、以下のとおり勝利しました。
 
  市大 36−19 千葉大
 
 千葉大学は、練習試合のときと違って20人ほどおり、メンバーも入れ替えているようでした。 練習を見る限りバックスは体つきもよく変則的なポジショニングを行っておりちょっと嫌な予感がしました。 市大はキックオフから攻め込みますが、自陣ゴール前のスクラムまで戻され、サイドを突かれて開始6分でトライを取られます。 再びキックオフから攻め込みますが、また簡単にトライを許してしまいました。 試合開始12分で0−12と予感が当たってしまったかと思いましたが、落ち込むことなく反撃に転じました。 まずは、ラインアウトから連続攻撃で16分に7−12とします。 しばらくハーフウェイライン付近での攻防が続きますが、その後のディフェンスはしっかりしております。 今度もラインアウトを起点にライン攻撃で同点とし、コンバートも決めて逆転です。 前半の終了間際にラインアウトからフォワードが持ち込んで19−12として折り返しです。
 
 ハーフタイムの意見交換も的確で相手の動きをよくつかんでおり、気合いも満ちあふれておりました。
 
 後半はしばらく一進一退の攻防が続き、ゴール前のピンチを迎えますが守りきり、敵陣に入ります。 ここで戦略的交代として1年生フランカーが公式戦初登場となります。 今度もラインアウトからの連続攻撃で後半最初のトライを20分に取り26−12と引き離します。 キックの応酬にプレッシャーを掛け、良い位置でのラインアウトを得て、バックスに回すかと思いきやモールで押し込み24分にフォワードでトライ(モールでのいいトライは初めて見ました)を取り31−12と更に引き離しました。 しばらく攻防が続きますがお互いターンオーバーが多く、32分千葉大に軍配で31−19とされます。 しかし乗っている今日は違います。 2分後にすかさずトライを奪い返し反撃の芽を摘みました。 時間が残り少なくなってもお互いに攻め続けノーサイドを迎えました。
 
 本日は出だしで簡単に取られた2本と、両チームとも簡単なミスが多かったことを除けば、非常にいい内容でした。 ミスが多く本人達も反省しているせいか初戦のような歓喜ではなく、勝利を味わっているようでした。 劣勢に立たされている状況からの逆転は素晴らしく、みな自信になったのではないでしょうか。
 
 ジャッジに関して言えば、セルフジャッジする場面もありましたが、それをたしなめる声が内部から掛かりいい雰囲気で集中力を高めていました。 せっかくジャッジして頂いたレフリーには申し訳ないのですが、アドバンテージを非常に早く又はあまり有利になっていない時点で解消して頂き、市大が有利になる場面が数回ありましたので選手は注意が必要です。 これも市大がミスをしてもプレッシャーを掛け続けていた結果ですが。
 
 春から試合や練習を見させて頂き余計なアドバイスをして参りましたが、このチームは常に成長をしており今日の試合を見る限り私にアドバイスできることはもう少ないようです。 若くて(若くなくてもいいです)最近のラグビーがわかるOBの方々、現役諸君にアドバイスをして進化させてあげてください。
 
 最近は試合開始前にレフリーから十分な注意点の説明と、試合後には感想やアドバイスがあります。 試合後の感想では、お互い倒れ込みが多かったことを指摘され、個人のパフォーマンスで千葉大はボディコントロールが上手くジャッカルに行ってもボールを取れなかったでしょうとアドバイスを頂きました。
 
 このようにこのチームの不思議なところは、いいところを指摘されなくても勝ってしまうこと、練習で不安を感じさせるところがあっても、試合ではしっかりできていること(が多いこと)です。 私が4年次は選手25名マネージャ4名で、それでも人数的には不安を感じておりました。 現在選手16名マネージャ3名とこぢんまりとしていますが、果敢にタックルへ行き大きな怪我をすることなく乗り切りました。 逆にこの人数の少なさが、まとまり易いと言うメリットとして働いているようです。
 
 まあ、シーズン後半や来年以降の不安はありますが(今からでも部員を増やしましょう)・・・
 最後に、この笑顔が続けられるよう皆さまの応援をお待ちしております。

昭和61年卒 八巻和幸